会議と音声ファイルの文字起こしツール
文字起こしツールは、録音を検索できるテキストに変えます。音声や動画のファイルをアップロードするか、会議にボットを参加させると、話者を分けた文字起こしとAIの要約が返ってきます。このページでは主要なサービスを、実際に差の出るところで比べます。対応言語、対応端末、料金の三点です。
これらのツールがすること
下に挙げる三つは、どれも同じ二つの使い方ができます。手元の録音(インタビュー、講義、ボイスメモ)をアップロードすれば、数分で文字起こしが返ってきます。あるいはカレンダーをつなぐと、議事録ボットがZoom、Google Meet、Microsoft Teamsの通話に参加し、その場で文字にして、決定事項つきの要約を作ります。重要な違いは、どの言語をきちんと扱えるかと、支払う前にどれだけ無料で試せるかです。日本語で使う場合、この一つ目が選択肢をはっきり絞り込みます。
Transkriptor:対応言語がいちばん広い
Transkriptorは100以上の言語に対応しており、英語圏の外では既定の候補になります。ブラウザで動き、iPhoneとAndroidのアプリがあるので、現場でのインタビューや講義の録音を携帯電話からそのまま文字起こしできます。無料プランは1日30分程度、有料プランは月10ドル前後から、年払いならもっと安くなります。インターフェースとサイトは多くの言語に翻訳されており、日本語のページも用意されています。
Notta:会議の流れに強く、日本で広く使われている
Nottaは58言語を文字起こしし、とりわけ日本語に強い製品です。日本市場で主要なツールのひとつになっています。リアルタイムの文字起こし、Zoom・Meet・Teams用の会議ボット、翻訳を備え、ウェブに加えてiPhoneとAndroidのアプリでも使えます。月あたりの上限がある無料プランがあり、有料プランは年払いで月8ドル前後から。会議の中で仕事が進み、同じツールで翻訳まで済ませたいチームに向いています。日本語の会議を文字にするなら、まずここから試すのが順当です。
Otter.ai:英語を中心に据えた会議アシスタント
会議の文字起こしでいちばん名の知られているのがOtter.aiです。リアルタイムの文字起こし、話者の判別、AI要約、会議の内容について答えるチャットを備えています。ただし越えられない制限があります。文字起こしできるのは英語、フランス語、スペイン語だけで、インターフェースも英語です。日本語の会議には使えません。逆に、その三言語の中でなら非常に優秀で、無料の月間利用枠も本気で試せるだけあります。英語で行う会議のためだけに持つ、という使い分けが現実的です。
選び方
言語から始めてください。日本語の会議、あるいは日本語と英語が混ざるチームならNotta。それ以外の言語や、多言語を一度に扱うならTranskriptor。英語・フランス語・スペイン語だけの会議ならOtter.aiが最良です。そのうえで、支払う前に二週間ほど、無料プランを自分の実際の分量に当ててみてください。必要な量は人によって極端に違いますし、三つとも自分の録音で精度を先に試せます。日本語の場合は、専門用語の多い会議や複数人が同時に話す場面で差が出るので、いちばん厳しい録音で試すのが確実です。
よくある質問
AIの文字起こしはどれくらい正確ですか?
音がきれいで同時に話す人がいなければ、いまのサービスは95%以上に届きます。話がかぶる、なまりが強い、専門用語が多い、マイクが悪い、といった条件で落ちます。日本語では同音異義語と固有名詞の表記ゆれが主な失点源です。上のサービスはどれも無料枠があります。宣伝用のサンプルではなく、自分の録音で試してください。
会議を録音して文字起こししてもよいのですか?
決まりは国や会社によって違います。最低限の作法として、議事録ボットが参加していることを参加者に伝え(会議ボットは既定で自分の存在を知らせます)、社外との通話を録音する前に、社内規程と相手方の同意の要否を確かめてください。日本では一律の禁止規定があるわけではありませんが、実務上は事前の一言と社内規程の確認が基準になります。