音声入力をオフラインで使う方法:AndroidとiPhoneの設定

山あいを走る特急で、電波は入ったり切れたり。LINEのメッセージはなんとか届くのに、マイクをタップして「10分ほど遅れます」と言おうとすると、音声入力は接続エラーで止まってしまいます。短い文字のメッセージは弱い電波でも送れますが、ふだんの音声入力は安定した通信が前提だからです。数分あれば、AndroidでもiPhoneでもネットなしで音声入力できるように準備できます。そのうえで、出てくる文章がどんな姿なのかも見ておきましょう。

朝霧に包まれた森の谷にかかる石造りのアーチ橋を、青い列車が渡っていく。
Yuriy KonoplyaYuriy KonoplyaVoiceBoardの音声入力エキスパート

Androidで音声入力をオフラインで使うには

ふだんの音声入力は、声をGoogleのサーバーに送って文字にしています。ネットがない場所では、スマホ自身が聞き取るしかありません。そのために必要なのが日本語の音声データ(言語パック)です。ネットにつながっているうちに一度入れておけば、あとは通信なしで使えます。すでに入っているスマホも多いので、まず確かめてみてください。

Gboard

  1. 「Google」アプリを開き、右上のプロフィール写真をタップします。
  2. 「設定」、「音声」、「オフラインの音声認識」と進みます。
  3. 「インストール済み」に「日本語(日本)」があれば準備はできています。なければ「すべて」で「日本語(日本)」を選び、ダウンロードします。
  4. Gboardの歯車から「音声入力」を開き、「高速音声入力」があればオンにします。

Galaxy(Samsungキーボード)

  1. 「設定」、「一般管理」、「キーボードリストと初期設定」、「Samsungキーボード」、「音声入力」と進みます。
  2. 「Google音声入力」を選びます。
  3. 日本語の言語パックは、上のGboardの手順と同じ場所で確かめます。

iPhoneで音声入力をネットなしで使うには

iPhoneは日本語の声をiPhoneの中で文字にします。追加で入れるものはなく、音声入力をオンにするだけです。

  1. 「設定」、「一般」、「キーボード」と進みます。
  2. 「音声入力を有効にする」をオンにします。
  3. メモを開き、キーボードのマイクをタップして話します。

ネットなしで音声入力が使えるか確かめるには

準備ができたか、いったん通信を切って試します。こうすると、スマホだけで聞き取れているかがはっきりします。

  1. 機内モードをオンにし、Wi-Fiもオフにします。
  2. メモを新しく作り、マイクをタップします。
  3. 「電車が止まっていて10分ほど遅れます先に始めていてください」と言います。

文字が出れば準備は完了です。Androidで接続エラーが出たら、日本語の言語パックがまだ入っていません。Androidの手順に戻って入れてください。

ネットなしの音声入力、送る前にどこを直すことになる?

話した言葉は、もう画面に出ています。それでも送る前に、読み返さずにはいられません。

まず変換を確かめます。同じ音の言葉が多い日本語では、ひとつの聞き違いで意味が変わります。GboardのGoogle Playのレビューには、こんな声があります。

変換うまくいかないし言った文字が消えることがある。特に[が]とか[の]とか[は]。

次に、句読点とすき間を整えます。Androidの音声入力は、日本語では「、」「。」を自分では入れません。入れたいときは「とうてん」「まる」と声に出すことになります。そのうえ、文の途中に半角スペースがはさまります。同じレビュー欄から:

最大の欠点は、日本語の中に半角スペースが混じること。

句読点が入ればさらにグー!!

iPhoneなら「、」「。」は自動で入ります。

そして、止まったマイクをもう一度押します。言葉を探して少し黙ると、入力が終わってしまう。レビューには「すぐ音声入力が止まってしまう」という声も続きます。

言葉がすべて正しく聞き取れていても、Androidではこう入ります。

例:こう話しました

電車が止まっていて10分ほど遅れます先に始めていてください

例:こう入りました

電車が止まっていて 10分ほど遅れます 先に始めていてください

「10分ほど遅れます」くらいなら、直すのは数秒です。でもその数秒は、送るたびにやってきます。読み返して、すき間を消して、「、」「。」を足して、止まったマイクをまた押す。ほしいのは、話した一回でそのまま送れる文章です。

話したあと、直さずにそのまま送れる音声入力はある?

Aqua Voiceなら、ふだん話すように話すだけで、句読点の入った、漢字に変換された文章が届きます。「とうてん」「まる」と言う必要はありません。句読点は話の間ではなく、文の意味で入ります。同じ一文で比べてみます。

例:こう話しました

電車が止まっていて10分ほど遅れます先に始めていてください

例:こう届きました

電車が止まっていて、10分ほど遅れます。先に始めていてください。

マイクを一度タップして話し、話し終えたら確定します。言葉を探して少し黙っても、そこで入力は終わりません。

「えーと」「あの」のようなつなぎ言葉は自動で省かれ、文法も整います。考えながら話しても、送る文章はすっきりしたままです。

例:考えながら話しました

えーと明日の集合なんだけどあの駅の改札に10時でお願いします着いたら連絡するね

例:こう届きました

明日の集合は、駅の改札に10時でお願いします。着いたら連絡するね。

送る前に予定が変わっても、消して言い直す必要はありません。その部分を選んで「編集」をタップし、変えたい内容を話せば、そこだけが書き換わります。

例:「編集」で「11時にして」と話したあと

明日の集合は、駅の改札に11時でお願いします。着いたら連絡するね。

「短くして」「箇条書きにして」のひと言で、長い文章も整います。よく使う名前や専門用語は辞書に登録しておけば、次からその表記で入ります。

そして、聞き取りが正確です。日本のApp Storeには「精度に関しては完璧に近い」というレビューがあり、Aqua Voiceで話したままのレビューを投稿した人は、最後にこう書き添えています。

ちなみにこのレビューも口頭でAqua Voiceで入力しています。↑ここまで、一切修正なし

iPhoneではキーボードとして、Androidではいつものキーボードの横に出るボタンとして使えます。アプリの画面も日本語です。

次のメッセージは、話した一回で送れる形になります。お使いのスマホに合わせてAqua Voiceを入れてください。

iPhone版Aqua Voice

Android版Aqua Voice

iPhoneで、話した文章をそのまま送れるようにするには

iPhoneの音声入力も句読点を入れてくれますが、入る場所は話の間しだいで、「えーと」もそのまま文字になります。Aqua Voiceは話の中身から句読点を入れ、つなぎ言葉を省いて、送れる形で入れます。iPhoneではキーボードとして入るので、声で入力するときだけ地球儀キーで切り替え、文字を打つときはいつものフリック入力に戻ります。

  1. App StoreからAqua Voiceを入れて開きます。
  2. 「設定」、「一般」、「キーボード」、「キーボード」、「新しいキーボードを追加」と進み、Aqua Voiceを選びます。
  3. 追加したAqua Voiceをタップして「フルアクセスを許可」をオンにし、アプリの案内に沿ってマイクを許可します。
  4. Aquaの設定で、話す言語を「日本語」か「自動検出」にします。
  5. 入力欄で地球儀キーを押してAquaに切り替え、マイクをタップして話します。マイクのセッションを始めるたびにAquaのアプリが一瞬開くので、元のアプリに戻れば、そのままキーボードから話せます。

「えーと」も句読点も気にせず話して、そのまま送れます。Aqua Voiceを入れて、次の返信を声で書いてみてください。

iPhone版Aqua Voice

Androidで、いつものキーボードのまま声で入力するには

Androidでは、Aqua Voiceはキーボードを置き換えないので、使い慣れたキーボードはそのままです。入力欄をタップすると、いつものキーボードの横に小さなボタンが出ます。フリック入力も変換も今までどおりで、話したいときだけそのボタンを押します。Android 10以降で使えます。

  1. Google PlayからAqua Voiceを入れて開きます。
  2. 案内に沿って、ユーザー補助とマイクを許可します。
  3. 話す言語を「日本語」か「自動検出」にします。
  4. 入力欄をタップし、キーボードの横のAquaボタンをタップして話し、チェックマークで確定します。

キーボードはそのままで、話した言葉が句読点つきの文章になります。Aqua Voiceを入れて、短いメッセージから試してください。

Android版Aqua Voice

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